明治維新記念催事(20年)                林 吾郎
本年は明治維新140年の節目に当たる為、全国各地で関係の催しが行われている。
 山口県萩市は幕末期、吉田松陰先生が主宰した松下村塾が在った地として有名だが、同時に国の先行きを憂い攘夷を実行せんが為、尊皇愛国を掲げた憂国の志士達が日々「草莽崛起・そうもうくっき」論を学び、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋等門下生の活躍に因り明治維新が成し遂げられた所謂、維新胎動の地でも有る。
 その萩市にて明治維新140年記念「明治維新の光と影」と言う企画展が来年1月7日迄、開催されている。
                        〓今回の催事内容〓
本年9月14日、午前十時迄に今回企画参加の保存会々員と関係者等が「萩博物館」前に集合。
 午前十一時「記念レセプション」開始、萩市長・山口県議会議員・萩博物館々長等が挨拶。
続いて来賓・保存会の紹介とテープカット、レセプション終了後、萩博物館学芸員の解説で博物館内を見学。
 台風の影響で天候不良と言う予報で有ったが天が味方の快晴、午後十二時、見物人多数が見守る中、砲術披露の開始、最初に保存会家元が「ひざ台」と言う撃ち方を一発披露。
 次に若い会員二名が「火矢打ち」を各々一発、続いて会員二名が「立ち放し」の撃ち方を各々一発披露。
更に会員二名が「ひざ台」を各々一発披露、最後に全員で「群打ち」を披露して締め括った。
 晴天で音の抜けが素晴らしく、たまたま観光で来萩の人達も居て、初めて目にする大筒に感激、更に撃つ度に轟く大砲音に全員が「オォ〜!」と歓声を上げ、周辺にどよめきが響き渡った。
 使用した大筒は四挺と馬上筒一挺(重量、15Kg〜30Kg)、使用の大筒は江戸時代後期に造られた本物。
その後、見物人と保存会々員等が記念撮影、終了後、関係者は食事を済ませ再度館内を見学し解散。
 私は松下村塾が保存されている「松陰神社」へ参拝し、吉田松陰先生を始め救国の為、自ら礎と成られた「憂国烈士」の御冥福を祈念。
 その後、萩城跡や寺岡 誠先生に所縁の福原家(萩潘永大家老)跡や城下町を散策。
尊皇攘夷と明治維新を目指した憂国の志士達が駆け巡ったで有ろう道を家族と歩き乍、往時を偲びつつ愛国の誓いも新たに帰路へ就いた。                                       以上
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